参加してない生徒もいた2017年03月28日 08時29分55秒

今朝の新聞によれば、理由は分かりませんが14人の生徒たちが訓練に参加していなく助かったようです。やはり個人でも現場で参加・不参加を判断する必要があると思います。個人については臆病であることも命を守るには必要不可欠なことだと思います。
ベテランが指導していたと話していますが、ベテランと言えども一度でも判断ミスをすれば、掛け替えのない人の命を失います。一度の判断ミスでも許されることではないのです。特に今回は気象庁より大雪・雪崩注意報が出ていました。私はこのような気象情報を見て、那須の山小屋へ行くことを延期しました。
那須温泉ファミリースキー場最上部の標高は1350m、私の山小屋は標高1000m。標高は少し低いですが、この時期の那須は私の山小屋付近でも吹雪やホワイトアウトはあります。昔、ホワイトアウトまではありませんでしたが、何も知らずに途中まで車で行き、これ以上、走れないというところで車を乗り捨て、ラッセルして山小屋まで行ったことがあります。体力も消耗し、非常に大変でした。
山小屋についても食料の買い出しもできないので、少し休んで帰ることにしました。ところが、零下のためバッテリーが上がりエンジンがかかりません。エンジンがかからないので暖房も効かず、非常に寒かったのです。その中で時間を開けて何回かエンジンキーを回し、数回目でやっとエンジンがかかり、脱出することができました。まさしく脱出でした。別荘地で遭難するのか、との思いでした。(イザとなれば、管理事務所に逃げ込むこともできましたが車の外は吹雪きでした。) 標高1000mでもこのようなことが起きるのです。
山を甘く見てはなりません。私の経験から導かれた教訓でした。