ダルマ落とし2021年05月16日 16時51分02秒

フローリングの根太増設
皆さんは、ダルマ落としをご存知ですよね。
普通にダルマが積まれていれば正常ですが、ダルマの下の駒を叩きだそうして、ダルマが上手く落ちれば成功、ダルマも下に落ちれば失敗ですね。

家の補修工事は、このダルマ落としに似ているのです。
普通にダルマが積まれた状態が、普通の家の状態です。
補修工事が必要となり、ダルマの下の駒を叩き落としてダルマも一緒に落ちれば補修工事は失敗。
駒が落ちてもダルマが落ちなければ補修工事は成功です。

とかく家を新築した時は、その後の補修工事を考慮して補修工事をしやすいように家を建ててはいません。
だから、ダルマ落としと同じように、途中の駒を補修することは困難を伴うのです。

今日のフローリング補修工事もそうでした。
新しいフローリング板をはめ込む所に古いフローリングが釘で固定されていたのです。3カ所もありました。
フローリングの厚さは12ミリ。
その隙間にはめ込むのですが、古いフローリング板が釘で固定され、取り除くことができないのです。
これを取り除かないと新しいフローリング板をはめ込むことができないのです。
これだけに数時間もかかりました。
後々の補修工事を考えれば、釘を打ち込むことはしないでしょうね。
ただ、この釘はフローリングを固定するためのものではなかったのです。
別の固定のための釘が長すぎ抜けて、フローリングに打ち込んだようになったのです。
本当に苦労しましたよ。😅

写真はまだ釘は打っていませんが、前の写真と見比べると分かりますが、補強のため根太を増やしました。
これも木材を使う時の注意ですが、前から使われている根太は高さが42〜43ミリでした。
しかし、どこのホームセンターでも中途半端な42〜43ミリの根太は売っていません。
普通は高さ45ミリの根太を売っています。
この2〜3ミリの差は何でしょう。
これは古い木が痩せたのです。
長年の間に、木の水分が蒸発し、高さが縮んだのです。
木造で重要文化財の補修工事の時は、宮大工が木が痩せた分も考慮して工事をします。

私はどうしたか、ですか?
私の家も那須の山小屋も、重要文化財ではないので、根太は無理やりはめ込みました。
特に悪影響は無いでしょう。😜